短時間で成果を上げる「効率の良い」勉強方で成績アップ!

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成績アップは学習時間に比例しない!

 今回は、学習したことを効率よく定着させるためのお話です。残念ながら、勉強に時間をかけるほど成績が比例して上がっていくわけではありません。もっと言うと、塾に行くためにお金をたくさんかければ成績が上がるのか?そういうものでもありません。成果を上げるためには、目的意識と効率の良い「やり方」が大事になります。

考える力が大切。だから、暗記は必要ないのでは?

 暗記は面倒で人によっては辛い作業です。だから、「暗記は必要ない」など言い出す人も出てくるのですが、考えてみてください。極端な話ですが九九を覚えていなければどうなりますか?確かに、8+8+8+8+8+8で48と答えは出せますが、割り算は?分数は?

 まあ、今のは極端な例でツッコみも入るかもしれません。でも、他のことにしても、中学校に入る頃には、物事に対して様々な角度から考えて解決する力が求められてきます。応用力を最大限に発揮するためには、やはり基礎的な事項をしっかりと記憶していなければいけません。例えば、漢字、英単語、地理や歴史の語句、算数の公式、理科のキーワード。それはかなりの量になります。大体の場合、試験会場に資料を持ち込めませんので、結局のところ活用力を問われる前に記憶力も問われているのが今の受験システムなんですよね。そこを批判しても始まりませんので、ここでは、時間をかけず、つまり「効率よく頭に入れる学習法」を紹介します。

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忘却曲線には逆らえない

 さて、みなさんは忘却曲線という言葉をご存知ですか?エビングハウスという学者が提唱した理論です。時間とともに急激に忘れてしまうというあれです。

20分経つと42%忘れ、58%はまだ覚えている。
1時間後には56%忘れ、44%は覚えている。
1日後にはなんと、74%を忘れてしまい、覚えているのは26%。
1週間後(7日間後)には77%忘れ、23%は覚えている。
1ヶ月後(30日間後)には79%忘れ、21%覚えている。

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※黒は復習なし。赤は復習を繰り返した時の図です。一応、縦軸は記憶量、横軸が時間のつもりです。

 これを見てどのように感じられましたか。1日経ってしまえば1か月後の状況とそんなに差がないということですよね。いかにその日のうちの復習できるのかが大切かということです。「塾に行ったけど成績が上がらない!」という人の多くは、この復習をさぼっているのです。真剣に聞いて100%頭に入れたとしても、数日復習しなければ忘れるのです。仕方がないことなのです。
 さて、何が言いたいのかといいますと、何もしなければあっという間に忘れてしまうということを自覚することです。体験ができないものを、頭だけで理解しようとしても「人間は忘れるようにできている」ということです。「ゲームのキャラクターの名前だったらすぐに覚えられるのになぁ」という声を聞く事がありますが、興味や関心がある上に、何度も繰り返し見ているので自然と覚えているだけで、たとえ興味があってもやはり1回で記憶に残ることは難しいものです。

問題集など普段の学習に生かす方法

 では、どうしたらいいのでしょうか?先ほどの忘却曲線を逆手に取ります。1日2日経っても覚えているものは、1か月後も覚えて可能性が高いということです。ということはそこまで頑張らなくても良いということです。むしろ、忘れていたり間違えたりした問題に力を入れるべきです。

そこで私は問題集を解くときに「間違った問題に印をつける」ということを勧めています。

1、問題を解いて○付けまでやる。(まずは実力チェックだよ!)

結果 ○×○×○××○○×○○○×○○○×× 20問中12問正解

2、間違えた問題を徹底的に勉強し、理解する。

 つまり、この時点で×を一度○にできるようにする。ここで○にならないものは、忘れる以前にできるようにはなりません。だから○つけと、解き直しが大事なのです。

3、間違えた問題のみを再度やってみる。  

 翌日でも良いと思いますが、間違えた問題のみを再度やります。1問でも正解ができれば、前日の学習の成果です。

結果 ○×○×○×○× 8問中4問正解…

 がっかりすることはありません。最初より4つもできるようになったではありませんか。この解き直しが無ければ、○になったものも忘れ、×になっているものにも気づかず、勉強しても意味がなかったと落ち込むことになります。

4、もう一度解答などを見直して、「あっそうか」と思う。

 初回の解き直しでしっかりやっていれば、ここでの間違いは見直せばわかることと思います。「あっ、そうだった。」と思うことが大事です。

5、さらに時間をおいて解き直し。 

 ○×○× 4問中2問正解

 問題が少なくなりましたね。毎回、全部の問題をやるとそれだけ時間がかかり効率は悪くなります。間違えた問題だけ繰り返せば、自然と学習にかける時間にメリハリがついてきます。これを何度も繰り返すうちに、全部○になればいいのですが、何回やってもできないものが、テスト前の直前チェックポイントになるわけです。

wakaru

まとめ

 万が一、復習をしないとどうなるのでしょうか。理解したと思っても翌日にはもう半分以上忘れているという事です。どんなに、塾や家庭教師で勉強を頑張っても、忘れられてしまえば塾や家庭教師でも成績が上がらなかった!ということになります。これはお互い不幸です。

だから、

1、問題は必ずノートに解く!
  2、マル付けを必ずする!(これをしない人がいるのにはびっくり)
  3、わかるまでじっくり考えたり聞いたりする 
  4、間違えた問題だけを繰り返し解く

 ということをやれば、必ず成績は伸びます。先生の仕事は3の部分が重要ですが、それだけでは成績が伸びないという事をお分かりいただけたと思います。短い時間で、効率よく成績をあげる。そのためには日々の勉強の積み重ねが大切だということです。定期試験が終わると当サイトの問題集のページのアクセスが激減しますが、試験前だけに頑張ってもダメですよー。

neru

(この記事は2005/12/06なまら通信にも掲載しました。)

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