NTTの公式カスタマーセンターであるかのような語り口で巧みに契約させてくる「光・コラボ」の勧誘電話にご注意下さい。とにかく、「公式ホームページ」を根拠に、うちは怪しいものではありませんという主張ですが、契約を転用(変更)するばあい、どの会社のサービスを使う時でもNTTの「公式ホームページは使う」のです。その電話の進め方は悪質で、光・コラボの詳しい説明や安くなった後の料金の説明がなく、インターネットが使える状況はそのままで安くなるというのです。前回はその点を追求したら答えられず、実際は料金が上がるというオチがありました。しかも、翌日同じ人が同じように電話をかけてきて一蹴されるというマヌケな展開。今回も「NTTカスタマーセンター」で伊藤さんではなく遠藤さんです。このNTTカスタマーセンター系は怪しいもので、そもそも本物のNTTからは勧誘電話やサービス変更をすすめる電話はかかってきません。
今日は、「折り返し電話したいので教えてください」と聞いたところ、契約後にご案内しますと言いやがりました。そんな話あるかい!さらに、発信専用のコールセンターなので電話番号は教えられないと。矛盾してるじゃん!
さて、どんな電話かというとこんな感じです。
・フレッツ光の件でご連絡です。インターネット料金の改定があり、その適用のご案内です。
・インターネットをやめる予定がなければ、お安くなります。
・NTTの設備は変わらず、工事等は不要です。ご安心ください。
・手続きは簡単です。パソコンかスマホの近くに行くことはできますか?
電話を受けながら怪しいと思い、googleで検索しながら電話対応をしました。すると・・・。こんなページもありました。
「総務省」光コラボレーションモデル 不適切な電話勧誘にご注意ください!
電話で誘導されたのは確かに公式ホームページです。しかし、それは回線を切り替えるための手口で、「公式」のホームページという響きに騙されてはいけません。これは、「本物」の銀行に連れていかれてATMを操作させられているのと同じ状況です。公式ホームページにアクセスさせられたので、一瞬大丈夫かと思ってしまいました。さらに、公式ホームページにも次のように表示されます。
■フレッツ光をご利用中のお客様に対して、光コラボレーション事業者様の提供する光アクセスサービスへの切り替えや『転用承諾番号』の取得を、NTT東日本よりお願いすることはありません。
■NTT東日本やフレッツ光をかたって、光コラボレーション事業者様の提供する光アクセスサービスへの切り替えや『転用承諾番号』の取得が必要だと説明する、不審な勧誘(訪問営業、電話営業、勧誘メール等)にご注意ください。
(お客様への不審な営業活動例)
「NTT東日本との提携でフレッツ光から●●への切り替えを案内しています」と案内をうける
「NTT東日本から依頼を受け、●●地区全体の切り替え工事をしている」と案内をうける
これも、「悪質な勧誘への対策ですのでご安心下さい」と開き直ってきますので注意してください。そもそも、NTTが自分の顧客を他社に転用させるような勧誘をするわけありませんし、100歩譲って自分の契約しているプロバイダからかかってくるならまだわかります。どこのプロバイダを使っていますか?と聞いてくる程度の情報で、無条件に「安くなります」と言っている場合は間違いなく詐欺です。
そもそも光コラボ転用って?
光コラボ自体は既に広がっていて、各プロバイダーでも取り扱っています。NTTのフレッツ光とプロバイダと2か所契約していたものが、プロバイダが回線も扱ってくれるので1か所の契約だけでよくなるというイメージです。プロバイダのことをNTTでは「光コラボレーションモデル事業者様」と呼んでいます。
回線とプロバイダをセットにするので安くなるという発想はわかりやすいですよね。でも、こんな大事なことを「今と何も変わらず安くなる」という言い方で紹介してくるのはおかしいですよね。一度契約してしまったら戻ろうにも工事が必要になり、結構なお金もかかるそうです。光電話を使っていたら電話番号も変わるとか。
失敗したなと思うのは、もう少し騙されたふりをして情報収集をすればよかったなということです。カスタマーセンターの遠藤さん。40代くらいの女性の声でした。もう一回かけてこないかな?