最近の小学生は「忙しい」ということを結構耳にします。売れっ子子役などは分刻みのスケジュールですが、うちの子のようなその辺にいる普通の小学生も昔と比べてそんなに違うのでしょうか。
20年前と比べると…
私が子どものころ、放課後はたっぷり遊んだ記憶があります。今は暗くなるまでたっぷり遊ぶということがしにくくなっています。
自由に使える時間が少ない!
20年前との違いで一番大きいのが、学校週5日制の問題です。土日が休みになったことで6日間でやっていた学習内容を5日間で行うようになりました。1日の授業の終わりが1時間遅くなったことで、子どもの帰りが遅くなりました。そのうえ、防犯などを考慮して、以前より厳しく帰宅時刻が決められるようになってきています。多くの学校は5時から6時が帰宅時刻。北海道の一部の学校では、冬は4時帰宅となっています。放課後に友だちと自由に遊ぼうにも、6時間授業の日なら1時間も遊べないのです。こんなことは昔はありませんでした。
外に行けずとも、家の中で自由な時間はあるはずです。ところが、今はそこに「宿題」や「家庭学習」が入ってくるのです。昔からチャレンジなどを家でやっている子はたくさんいました。でも、放課後の時間は長かったわけですし、マイペースで取り組むことができました。今は、学校からも「家庭学習」を進められ、なぜか提出を求められるのです。このあたりが複雑に絡み合っていて子どもが自由に使える時間が減っているのは事実だと思います。
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小学3年生の例
15:00 下校
高学年なら、委員会やクラブでさらに遅くなることも。家まで歩いて20分として、家に着くのは15:30くらいでしょうか。ここでおやつを食べ宿題をしたら外で遊ぶ時間はありませんね。
16:00 習い事へ
家に帰った後、友達と少し遊んだあとに塾や習い事へ。1時間程度のものから、2・3時間続くものまで様々です。少年団などになれば親の役割も多くなります。
17:30 帰宅・宿題や家庭学習
小学生の勉強時間はよく、学年の10倍+10分といいます。3年生なら40分という感じです。そうはいっても、低学年もやり始めたら結構時間がかかりますし、高学年でも集中が続かなければ早く終わってしまいます。それに、目安であって大切なのは「質」ですよね。まぁ、1時間は宿題も含めて学習関係に使いたいところです。
18:30 少しだけ自由な時間
勉強が終わった後、夕飯までの間に少し自由な時間があります。本を読んだり絵をかいたりするなら今です。
19:00 夕飯・入浴・家族団欒
夕飯の時間です。ゆっくりご飯を食べて、お風呂に入って、テレビを見ながら家族で過ごします。最近では、パッとご飯を食べて、お風呂に入り、それぞれの部屋でテレビやインターネット、ゲームなどに時間を使う子も多いようです。
21:00 就寝
次の日の用意を確認して寝ます。最近の子は、この後も部屋でスマホやゲームをやり続けるケースがあります。
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やることは確実に増えている
小学生の寝る時間は昔から8時から9時と言われてきました。放課後に帰るのが遅くなり、同年代の子どもたちと外で遊ぶ時間も減ってきました。一方で、両親共働き世帯も増えて、習い事や宿題も親の事情の合間を縫って通わなくてはなりません。そして、意外にスケジュールを圧迫する「通院」。風邪だけではなく、近年はアレルギーや歯科、皮膚科への通院も多いように感じます。夕方に見るテレビも、30分物のアニメが主流だった以前に比べると、1時間~2時間があっという間に過ぎてしまうバラエティやドラマ、ネットのTVなどになっています。これらはあくまでも私個人の印象ですが、自由に使える時間は減っているのに、「やらなければいけないこと」も「やりたいこと」も増えているのが今の子どもたちの忙しさを生んでいるのかなと思っています。
ではどうする?
子どもがやりたいことと、親がしてほしいことにはギャップがあります。外で友達と元気に遊ぶ、塾や習い事に意欲的に取り組む。ご飯を食べて、お風呂に入って、さっさと寝る。理想的ですね。こんな姿を期待していても、ゴロゴロと幼児番組を見て、だらだらとゲームでもしていれば腹も立ちます。
① 曜日ごとにメリハリをつける
習い事が毎日という子も少なくありませんが、日によって使える時間に多少の差があります。忙しい日はそれなりに割り切っておくことも必要です。
② 親がお手本を見せることも必要
勉強のとき、いつも一緒にはできませんがそばで読書をする。学校の準備を一緒にするなども必要です。家族はテレビを見ていて、子どもだけ部屋で勉強しろと言ってもなかなか集中できませんよね。一緒にやらずとも、静かな時間をつくるだけでもいいかもしれません。
③ 自由に使える時間も大事
あとは、子どもが好きなことをする時間も必要ですね。全部自由にしている子もいる一方で、これが無い子もいるんですね。何事もバランスが大事です。
結局、「だからなにさー」というような記事になってしまいました。こんな日もあるよね。