今日は書写のお話です。小学校3年生になると書写で毛筆の学習が始まります。
時々、「君は元気のよい字を書いて素晴らしい」などと褒められる話を聞くことがあるかもしれませんが、そもそも小学校での習字は、芸術ではなく字の造りを学ぶための「書写」の時間なので、元気よく書けば褒められるというのは本当は違うのです。
[第1学年及び第2学年]
(ア) 姿勢や筆記具の持ち方を正しくして書くこと。
(イ) 点画の書き方や文字の形に注意しながら,筆順に従って丁寧に書くこと。
(ウ) 点画相互の接し方や交わり方,長短や方向などに注意して,文字を正しく書くこと。
[第3学年及び第4学年]
(ア) 文字の組立て方を理解し,形を整えて書くこと。
(イ) 漢字や仮名の大きさ,配列に注意して書くこと。
(ウ) 毛筆を使用して点画の書き方への理解を深め,筆圧などに注意して書くこと。
[第5学年及び第6学年]
(ア) 用紙全体との関係に注意して,文字の大きさや配列などを決めるとともに,書く速さを意識して書くこと。
(イ) 毛筆を使用して,穂先の動きと点画のつながりを意識して書くこと。
(ウ) 目的に応じて使用する筆記具を選び,その特徴を生かして書くこと。
このように、学習指導要領を見ると「毛筆使用することで文字の知識を身に付ける」ということが読み取れます。
筆に慣れさせてあげたいけど墨は…
さて、新しい習字セットを手にした3年生。早く使いたくてウズウズしているところだと思いますが、なかなか自由には使わせてあげられないですよね。もちろん学校で学習するのですが、それも限られた時間ですのでなかなか上達しません。そこで登場するのがこの水書き用の半紙です。これなら、「ちょっと習字の練習がしたい!させたい。」という時にも簡単に準備ができ、部屋も服も汚す心配もないので、手軽に練習ができます。
呉竹「水でお習字半紙」
これは水だけで簡単に練習できるので気軽に使えます。
お手本をなぞるタイプのものもあります
だいたい、送料別で500円程度のものが主流です。送料のことを考えると、セットで買ってもいいかもしれません。
水書用に負でも用意しておきましょう
せっかく何回も使える半紙を用意したのに、墨をつけて台無しにしてしまってはもったいないですよね。水書専用の筆を用意しておくと安心です。太筆と細筆のセットでだいたい700円ぐらいのものがあります。