今日は鉛筆の持ち方のお話です。小学校に入学して数日すると、さっそく鉛筆を使って絵や字を書き始めます。初めはグルグルと線をなぞったり、まっすぐ線を引いたりします。この時期に特に大事なのが、鉛筆の正しい持ち方や姿勢のお勉強です。さてここで問題になるのが、「正しいやり方を学校で教えてもらおう。」だから、「家では教えない。」という考え方です。「変な癖をつけたら困る。」という心配から来ているものですが、子どもは保育園、幼稚園ですでにかなり絵や字を書く経験をしています。自分なりの「持ちやすい持ち方」で身に着けてしまい、頑固な1年生はなかなか聞こうとはしません。それどころか、「ぼくはこっちの方が書きやすい!」と言い出す始末。幼少期の癖はなかなか抜けないのです。
鉛筆をにぎってしまう子はなかなか直りません。
正しい鉛筆の持ち方を覚えるためのお手伝い。「もちかたくん」の紹介です。もちろん、学校でも教えてくれますがなかなか修正がきかないもののです。そのため、小学校入学前にぜひマスターしておきたいことのひとつです。
学校で教えるには無理があります~!
さて、お母さん方の中には、「間違ったことを教えたら困る。ここは学校に任せよう!」と、親心から自分では教えられないという方ものですが、今やスマホやインターネットでも簡単に正しい持ち方を検索できます。国語の教科書を待たずして簡単に情報収集できる時代です。ぜひ、自信をもって教えてあげてください。
30人くらいいる学級で1人の子をずっと見てあげることができません。子どもは、教えた瞬間はできていても目を離すとすぐに自分の持ち慣れた持ち方にしてしまうので、知識としては理解できてもなかなか身に付かないものです。
さて、そんな子どもたちにも心強いアイテムがあります。夫は1年生の担任をしたとき、4月に学級全員分買ってプレゼントしてあげたそうです。しかしながら、3分の1の子はすでに変な癖がついていて直すのに時間がかかり、学年が上がるにつれてもとに戻って行ってしまったそうです。毎時間のように声をかけて、持ち方を修正しても好きに字を書くときにはもとに戻ってしまうので、夏休みや冬休みでかなりの子がリセットされてしまうそうです。
鉛筆の持ち方矯正アイテム「もちかたくん」
もちかたくんは右手用・左手用それぞれあります。1つ200円程度ですのでいくつかまとめて購入して、普段使う鉛筆に付けておくことをお勧めします。1個を使い回してもいいのですが、付け替えることが面倒になりだんだん使わなくなってしまいます。
この、「もちかたくん」は、大手鉛筆メーカーの「トンボ」から出されている商品で、100円ほどプラスすると、『もちかたくんはじめてセット』にすることもできます。とにかく、正しい形を体で覚える。そうすることで、余計なことに神経を使わず、学習にも無理なく集中できるようになります。「鉛筆を持ち始めたころ」にしっかり見てあげると後がかなり楽になります。我が家では4人ともこれを使っていました。1人は左利きです。下の子になるほどみっちりそばについて教えたわけではありませんが、自然と正しい持ち方が身に付きました。正しい持ち方が身に付けば、もちかたくんが無くても正しい持ち方で書けるようになります。
子どもの字が上達するグッズ
もちかたくんのようにグリップを付けるタイプではなく、鉛筆そのものが三角形の形をしていて持ちやすく、正しい鉛筆の持ち方が身につけられるという文房具です。
2020年に新発売された新しい鉛筆の持ち方矯正グッズです。今年は、新型コロナウイルス感染症対策のために授業時間が大幅に削減され、基礎基本的なことに時間をかけることができなくなってきました。その分を家で勉強するためには、このような新しい矯正グッズを積極的に活用してみるのもよいと思います。Firesaraは私自身はまだ使ったことがありませんが、写真のイメージのように指をしっかりはめることができるので、どの子でも確実に身に付けられるように作られているものだと思われます。
ひらがなの練習です。 この「ひらがな」がとても難しく、ほとんどの子が正しく綺麗なひらがなを書けないままに学年が上がっていきます。隣に座っている娘が、「それ私のことでしょ?」と、本人も自覚しているのにかかわらず 正しく綺麗に書けないのはなぜでしょうか。これも、幼稚園の頃のから書き続けた字のくせがなかなか抜けないのが原因の一つです。 特に自分の名前に出てくる字は何回練習しても修正が効きません。しかし、幼稚園のころからひらがなを書く機会は多くあります。今は、「ママが教えやすい」シリーズがありますので、美しいひらがなの書き方を親子で勉強してみてはいかがでしょうか。
意外と大事なのは「消す」こと
初めに、何でもそうですが諸説ありますので、ここに書いてあることはひとつの考え方ですので、参考程度にしてください。ご意見・ご感想は良くても苦情・反論は受け付けませんよ~。そのエネルギーを社会貢献に向けてくださいね。さて、なぜこんな書き出しにしたのかと言いますと、「間違えたところは消さない」という考え方もあるからです。確かに、算数などでは自分の間違えたところを残して分かるようにすることもひとつの学習方法です。学年が上がっていけば十分有効だと思います。このサイトでも否定はしませんし、むしろ他の記事では推奨しています。でも、「消す?とんでもない。」と、わざわざ首をツッコんでくる人もいるんですね。面倒な世の中です。さて、本題へ。
さて、子どもにとって「きれいに消す」という作業は結構難しいものです。紙を抑えて消したい部分をこすればいいだけですがなかなか上手く消せないのには理由があります。
消しゴムを上手に使うにも「コツ」がいりますよね。でも、そんなトレーニングは学校ではやりません。みんな、生きていく中で覚えてきたものです。ただ、感覚として「きれいに消す」というものが身に付けば、自分の字やノート作りの意識は高まります。消えない消しゴムやボロボロになる消しゴムは子どもの遊び道具になってしまい、集中力も削ぎますのでご注意ください。
初めは、「きれいに消す」ことを見せる
1年生の最初は、鉛筆の持ち方、姿勢も含め手をかけどころです。徐々に子どもに任せていきますが、良いお手本をみせて感覚を育てることが大切です。消しゴムのかすを床に落とさない、他の文字まで消えてしまったら書き足すといった、大人になれば当たり前のようなことも気にかけてあげるといいですね。
おすすめの消しゴムとは
そこまで言うのであれば、「おすすめは?」と聞かれそうですが、結論から言えばよく消える丈夫なものがおすすめです。「MONO」とか「まとまるくん」は有名ですよね。それと、大きいものよりは小さめのものを使うほうがおすすめです。理由は、消しゴムは使っているうちに汚れますし、丸くもなっていきます。大きいと使いきるまでに時間がかかり、消しにくくても使い続けなければいけなくなります。大きいものを長く使うよりは、小さめのものを大事に使い、こまめに替えていく方が使い勝手としてはいいと思います。ただ、名前を書き忘れやすいのでそこだけは注意が必要ですね。
100円のものでもよいものがたくさんあります。シンプルな事務用の消しゴムが一番使い勝手がよく、学習にも効果的です。100円ショップのものでも十分です。
よくないのは色やにおいのついたもの。クーピーなどについている消しゴムような感じのものが多く、硬いので紙を傷めます。鉛筆の粉が広がり全体的に汚い感じになるわりに消えません。子どもはきれいに消す感覚が身に付けられないのでいつも雑な感じになってしまいます。