私は小学生時代と大学生時代を旭川で過ごしました。この数十年で旭川駅周辺は大きく変わり、中でも旭川駅が高架になったことで街の様子が随分と変わりました。
高架事業は平成10年度に着工しました。まずは、地区内にあった車両基地(旭川運転所)が北に約6 km離れた市内の永山に移設しました。この旭川運転所の近くには国鉄アパート(JRアパート)があり、子どものころよく遊びに行ったものです。旭川運転所が移設完了後の2003年度(平成15年度)から本格的な高架工事が始まりました。高架橋は道路と交差する区間を見直して形状が工夫され、富良野線高架橋を周囲の緑や水辺空間と調和する構造に変更するなど景観に配慮されています。

駅舎外壁は全面ガラス張りで忠別川や市街地を見ることができ、川とまちをつなぐ役割を担っています。鉄道と川で中心部が二分されていたので、駅裏に行けるというのは特に神楽や神居の人たちにとっては劇的な変化です。駅舎内装は「木のまち旭川」「家具のまち旭川」を意識して道産木材を多用しています。コンクリート柱の表面も木目調となっているのが特徴で、エスカレータに乗るとどこかのコンサートホールにでもいるような感覚になります。

駅舎全体は幅180 m、奥行60 mの大きな屋根で覆われており、樹林をイメージした20本の柱(四叉柱)で支えて大きな内部空間を演出しています。なお、駅が生まれ変わることにより、今まであった地下のステーションデパートが閉鎖し、地下改札も無くなりました。一方、駅裏は忠別川の河川敷公園となっていてまさに「川のある駅」です。

旭川駅高架工事の記録写真
大学を卒業後、釧路で2年間働いていました。 2004年度からは大学院に進学し毎月のように旭川駅を利用していました。 そのため、 旭川駅の高架工事の写真を撮ることができましたのでこのホームページで紹介しようと思います。
旭川駅の古い待合室やホームの写真、駅内のロッテリア。2階のパルアカデミーや道新文化センター。たくさん写真を持っていたはずなのにぜーんぶない!古い旭川駅の写真。駅の上の大きな看板の写真も。どこに行ったのかなぁ。

2006年2月撮影。駅弁を売るおじさんもいます。時間帯によっては人が集中するので活気があるように見えます。
2004年 6月
まずは2004年6月の様子です。私は、この時初めて工事が始まったということを認識しました。


旭川駅裏で大規模工事が始まりました。 駅のすぐ裏は「忠別川」で、川を生かしたまちづくりを進めています。コンクリートの支柱を立てるために、深く掘り下げているのがわかる。小さい頃から馴染みのあった駅がついに生まれ変わろうとしている。(2004年なまら通信より)
2004年 7月上旬


深く掘り下げたところにコンクリートの柱が立ち始めました。まだ本数は少ないですがこれからコンクリート入れようとしてる枠も多数あります。
2004年 7月下旬

この広いスペースは、貨物列車の入れ替え線があったそうです。 確かに、子供の頃はたくさんの線路が敷かれていたことを思い出します。そして、遠くに見えるのが富良野線です。改札や各ホームから地下通路でつながっていますが、100メートルほどの長い通路を歩いていかなければいけないので、乗り換えには5分ぐらい考えておいた方がいいです。

気持ちの良い青空です。高架になれば更に列車からの眺めが良くなりそうですね。
2004年 9月上旬


先に工事が始まった部分は、コンクリートの柱がかなり出来上がってきています。掘り下げられた地面も埋められ、足場も取り除かれて、かなりすっきりしました。工事は、さらに駅舎の方へと近づいていきます。
2004年 11月上旬


光が窓に反射して写真が見づらいのはご容赦下さい。 青いシートがかけられている部分と、橋げたまでつくっている部分があります。
2004年 12月中旬



久々の旭川です。季節は秋から冬に変わり一面雪景色となっています。
2005年3月中旬
久々の旭川です。冬の間の3ヶ月で、この区間の変化はあまり見られませんでした。


2005年 6月下旬
足場が取り除かれ、人の姿はこの付近ではあまり見られません。工事の中心が駅舎の方に近づいていたようです。


最初に写真を撮ってからちょうど1年です。宮前側の工事もかなり進んできていますので、次の1年でどのようになるのか楽しみです。
2005年8月下旬
この足場のかたまりは一体何でしょう。高架下に何かを作っているのでしょうか。


駅舎に近い方場所での工事も少しずつ始まってきました。このあたりは細い柱ではなく太い柱を作っているようです。
2005年12月
塀も仕上がり、立派な高架橋ができあがってきています。



太くて大きな柱がたくさん並んでいて迫力があります。高さも随分あります。さて、今までずっと車内から撮っていましたので、旭川駅のホーム(札幌方)から撮ってみました。見てびっくり!結構出来上がっていますね。

2006年2月 旭川四条側
この日は用事があり、いつもとは反対側の旭川四条側の方の工事の様子を見てみました。こちらはこちらでかなり工事が進んでいるようで、たくさんのコンクリートの柱が並んでいました。



駅を出るとすぐに、富良野線と宗谷・石北本線とに分かれます。
2008年1月
約2年ぶりの旭川です。駅舎の近くまでかなり工事が進んでいます。


2009年2月
さらに一年が経ちました 高架橋はほぼ出来上がっていて、架線の取り付けも少しずつ始まっています。

新しいホームも見えてきました。まだ屋根がないので雪が積もっています。


形から想像するに、エレベーターとエスカレーターと階段の出入り口でしょうか。

富良野線の分岐も見えます。


2011年1月 高架開業後の旭川駅
新しい病院ができています。石田病院が移転して「北彩都病院」となったようです。


ホームに785系が並ぶのも新しい旭川駅ならではの光景です。





711系電車のお別れの旅でも旭川まで行ってきました。


改札からホームまで遠くなり、駅全体が広くなったためか人が集中しません。駅はきれいになりましたが、かつてのように狭くて賑わっている光景を知っている分、ちょっと寂しい感じがしてしまいます。

でっかい赤血球?が置いてあります。この空間にもだーれもいません・・・。冬だからかな?