2014年7月25日 札幌市でPM2.5の濃度が急上昇し、町全体が霞がかるという現象が起きました。なんと、PM2.5の数値が1日平均の8倍にもなっていました。原因の一つとしてシベリアでの森林火災があるようです。ロシアの煙そのものかどうかはわかりませんが、何千キロも離れたところの影響があるというのはやはり驚きです。目に見えない物質もたくさん飛んできているんでしょうね。
「煙霧」の発生で手稲山も視界不良
良い天気のはずなのに外に出たら町全体が白っぽいもやの中にありました。湿っぽくないので霧とはちょっと違う感じです。だからと言って煙のような臭いもしません。何だか変な感じだなぁと思っていましたら、夕方のニュースでPM2.5の濃度が高くなっているというニュースが流れました。また、消防団の出動メールこそきませんが、札幌市消防局の出動情報も大忙しの状況に。あまり経験のない事態ですが、どうやら様々な要因が重なってPM2.5の濃度が高まってしまったようです。
下記 札幌市ホームページより引用
平成26年7月25日、札幌市内の大気汚染測定局で微小粒子状物質(PM2.5)の測定値が高濃度となっております。本日は、12時くらいから札幌市内で微小粒子状物質(PM2.5)が上昇しています。札幌市内だけではなく、北海道内広範囲で高くなっております。
高濃度を観測した測定局
- 月寒中央局(豊平区月寒中央通7丁目)155μm/m3
- 他の測定7地点も105~142μm/m3
- いずれも16時。
札幌市消防局「警戒出動」
・北区屯田5条10丁目(17時05分)
・手稲区前田6条11丁目(16時58分)
・豊平区平岸5条12丁目(16時45分)
・豊平区中の島2条1丁目(16時37分)
・清田区北野1条2丁目(16時23分)
・中央区旭ケ丘1丁目(16時09分)
・清田区清田7条1丁目(16時06分)
・清田区清田5条2丁目(16時04分)
・中央区南18条西10丁目(15時58分)
・豊平区西岡4条14丁目(15時55分)
・清田区美しが丘3条2丁目(15時54分)
・東区北12条東8丁目(15時53分)
・豊平区平岸4条9丁目(15時52分)
・西区西野1条6丁目(15時48分)
・豊平区平岸3条14丁目(15時48分)
・南区南沢3条2丁目(15時46分)
・東区伏古7条4丁目(15時42分)
・豊平区豊平4条13丁目(15時37分)
・厚別区厚別中央1条4丁目(15時32分)
・清田区清田8条2丁目(15時29分)
・中央区南4条東3丁目(15時26分)
・厚別区大谷地東3丁目(15時26分)
・豊平区月寒東1条17丁目(15時24分)
・東区本町2条3丁目(15時23分)
・豊平区平岸1条17丁目(15時17分)
・北区屯田8条3丁目(15時17分)
・白石区中央2条3丁目(15時16分)
・中央区北9条西20丁目(15時12分)
・豊平区月寒東5条11丁目(15時11分)
・豊平区平岸5条15丁目(15時05分)
・豊平区平岸2条7丁目(15時05分)
・中央区北2条西19丁目(15時03分)
3時台から4時台に殺到していますね。猛暑で火災報知機が誤作動したのかと思いましたが、煙霧の影響だったんですね。同時刻に通報が入って、分刻みで指令を出すとなれば、無線で呼びかける方も聞き取る方も大変そうですね。特に豊平区が大変そう。
翌日も影響が続きました
視界だけ見ると昨日よりは少し良くなったようにも思えますが、まだ朝ですので、時間とともにどうなるのでしょうか。現在札幌市でPM2.5の濃度が通常の6倍あるそうです。
やっぱり何か野焼きでもしているようなモヤの状態。遠くが霞みかかって見えません。引き続き、札幌市のホームページでも注意を呼びかけています。こうなってしまっては行動を自粛する以外対策が難しそうです。
大気汚染濃度の速報値を知る
情報を得ることは防災の第一歩ともいえます。あまり知られていませんが、札幌には下記サイトで速報値を知ることができます。これで見ると大気中に含まれる物質は日によってずいぶん濃度が変わるものなんですね。
数値が分かったところでどうしようもないところもありますので、毎日チェックするようなものではありませんが、時々見てみるのも良いかもしれませんね。
注意を呼びかけられても…
それにしても、大気汚染は困ったものです。「呼吸器系や循環器系の疾患がある方、小児、高齢者等の皆さまは、体調に応じて、より慎重に行動しましょう。」と市のホームページには書いてありました。確かに、ぜんそく持ちの子には厳しいかもしれませんね。しかし、外の空気がこれだと辛いですね。不要な外出は避けて体調に合わせて行動するようにとのことですが、そうは言っても真夏ですし家の中にも入ってきますよね。きれいな空気って本当に大切なものなんだと、こういう事態になってからつくづく思います。高度経済成長期の日本、そして今の中国。これよりもっとひどい状況だと思うと普段のきれいな空気の有難さがよくわかります。
風邪が治りきらず咳が続いている状況では少々つらいところです。