【旅行記】8月4日② 立山から室堂へ
さて、当初乗る予定だった電鉄富山8時08分発の立山行普通列車が到着する。朝の通勤通学に利用する人や山に向かう人で結構混んでいた。真夏の日差しの中、列車は立山黒部アルペンルートの富山県側の入り口、立山駅に到着した。
ますは、JRの「立山黒部アルペンきっぷ」を持って、ケーブルカーの切符売り場へ、ここで「バーコード」のついた切符を発行してもらう。この先の各駅では、乗車の際に「ピッピッ」とバーコードで読み込み、乗客数もカウントされていく。これはゴミがでないのでいいアイディアだ。ただ、これはフリー切符だからということなのかもしれない。普通の切符の場合はどんなものになるのだろう。
ケーブルカーの改札口に行くと、大きな荷物を持った人がたくさんいてかなり混みあっている。この人たちが全員乗れるのか?と思うほどだったが結構乗ることができた。隣の人と押し合いになるくらいぎゅうぎゅうに詰め込まれた状態で発車した。この立山ケーブルカーは、立山駅と美女平駅間1.3km、標高差およそ500mを7分かけて一気にのぼる。車両は大きな貨物車を連結していることが特徴的である。外の景色は、低山帯の森林から山地帯の森林へ劇的に変化する。平均勾配24度(美女平駅近くがもっとも急)の坂をツルベ方式で2台の車輌が昇降し、途中に2ヶ所のトンネルと材木石の露頭しているところを見ることができる。材木石とは、立山火山の溶岩が柱状節理によって岩石が柱の形に割れ、材木を積み上げたようになったもので、ケーブル沿いに2ヵ所で観察できる。
美女平駅からは立山高原バスに乗り継ぐ。走行距離23Kmで標高差は約1,500mを50分かけて進んでいく。外の景色は亜高山帯から高山帯へと変化を楽しむことができる。どんなに混んでいても、2号車、3号車と出してくれるので全員着席して乗車できる。ただ、詰め込まれている感があり、補助席まで使わなければいけないのはちょっと残念。補助席に座ってしまったら景色はちょっと楽しめないかもしれない。
美女平を出ると樹齢200年以上のブナの森、通称ブナ坂を上る。そして、森の巨人百選に選ばれた立山杉を進行方向左手に見ることができる。称名滝」を手に取るように見渡すことができる滝見台では、バスが少しずつ進むので車内からもたのしむことができる。これも進行方向左手に見えるの。そして、同じようなカーブが7回続く七曲りの坂を上ると雪の大谷である。雪の大谷は5月ごろが見ごろで、今回は雪がほとんど無くその姿をみることはできなかった。
10時20分、バスはアルペンルートの最高地点室堂に到着した。写真のように空は青く、白い雪と緑のコントラストが美しくまさに絶景といえるすばらしい景色を堪能することができた。旅行記は4-3 室堂から黒部ダムへ続く