ホームページを公開する目的はいろいろありますが、せっかく作るなら多くの人に見てもらいたいと思うものです。そうなると、内容が大切なことは言うまでもありませんが、ホームページの構造(テーマ)や、サーバーの性能の問題なども関係してきます。この記事は、WordPress専用サーバー「wpX」に移転することでサイトを高速化してホームページのアクセス数を増やそうというテーマでまとめました。なお、無料お試し期間もありますのでまずは試してみましょう!
WordPress専用サーバー「wpX」で高速化
サーバーってなあに?
まず、詳しい話に入る前に初心者の方は「サーバーって何さ?」って思いますよね。ビールサーバーは聞いたことあるけど…。簡単に説明します。
サーバーは、自分のホームページのデータにいつでもどこからでもアクセスができるようにデータを保存しておくパソコンです。
社内の共有フォルダの文書のように、作成したファイル(データ)に直接アクセスできればいいのですが、そのためには世の中の人が自由に自分のパソコンにアクセスできるようにしなければいけません。自宅サーバーを設置している人もいますが、素人ではセキュリティ的にも心配ですし、常に電源を入れておくというのはやはり経済的ではありません。
そこで、多くの人はレンタルサーバーのサービスを利用しています。
レンタルサーバーのサービスは山ほどあります。安いところから高いところまであり、どこを契約してもホームページは公開できます。ただ、それぞれ違いがあって自分に合ったものを選ぶことが大切です。イメージとしては、お部屋選びと一緒です。どこを選んでも住めますが、立地や環境、間取りや設備など人によって好みが違いますよね。サーバー選びも一緒で、考えるべきポイントを紹介します。
① やりたいことができるか。
② 通信速度はどうか
③ 料金はサービスに見合っているか。(納得できるか)
中でも、①のやりたいことができるかは重要です。Wordpressを使うためにはDB(データベース)が使用可能なことが最低限の条件になりますので、DBが使えないと話になりません。
そのうえで、通信速度、容量、バックアップサービス、サポートの有無を考えます。また、多くのサーバー会社は複数のプランを用意していて、値段が高いほど高度なサービスが受けられます。
「高速化」はそんなに重要なの?
初心者の方でもすぐに思い浮かぶのは、ネットで検索リストをクリックしてもなかなかページが表示されないというシーンではないでしょうか。よく「重たい」と言ったりしますが、その時間が長ければ長いほど見てくれる人は他のページに行ってしまいます。実は思ったより深刻な問題なんですよ。なんと、Amazonの調査では、ページの表示速度が0.1秒遅くなると、売り上げが1%低下することが明らかになったそうです。Googleからは、ページの反応が0.5秒遅くなるとアクセス数が20%低下すると発表されています。裏を返すと、ちょっとページの表示速度を上げるだけでアクセス数は数パーセント向上するかもしれないということですね。現代人は待てない!待たせない!サービス向上の鉄則ですね。
サーバー選びだけでもできる「高速化」
では、サーバーでそんなに違いがあるものなのでしょうか。私が某サーバーからwpXに移転したときのデータをご覧ください。GoogleのdeveloperツールのSearch Consoleで見たサイトクロール時のページダウンロード時間です。サイトを表示するのにどれくらいの時間がかかっているのかというグラフですが、説明無しでもサイトを移転したタイミングがわかるほど明らかな違いが出ています。
「wpX」のサーバーが速い!
私がwpXサーバーに移転したのは2015年9月です。その後もサービスの向上が続いていて、2015年12月にはwpXサーバーのPHPが「PHP7」にバージョンアップしました。PHP7 はPHP5 に比べ2倍以上の実行速度を誇り、メモリ使用量が大幅に改善されたPHPの最新バージョンとのことです。wpXなら、PHP7が標準装備されているのでさらに高速でWordPressを運用することが可能になります。
2017年夏には、使用できるデータベースの容量が大幅に拡大されました。
wpXレンタルサーバー : 500MB → 1,000MB(1GB)
さらに、2017年冬には「HTTP/2」に対応し、キャッシュ処理が強化されました。Webサイト表示速度の大幅に向上しています。画像やJavascript、CSSなどを多用しているWebサイトで特に効果を発揮し、SSL化されているWebサイトであれば自動的にHTTP/2による通信が行われます。
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「wpX」を例にサーバー契約の手順を解説
ではさっそく試してみましょう。手続きと待ち時間を合わせてもWordPress設置完了までは30分程度の作業です。順番に解説していきます。
プランを選択する
まずは上記サービスにアクセスして使用するプランを選択します。なお、wpXには、「wpXのレンタルサーバー」と「wpXクラウド」の2種類があります。
「レンタルサーバー」なら複数のWordpressが作成できますし@の後ろに自分のホームページ名を入れたメールアドレスも自由に作成できます。最初の費用は少し高めですが、今後、やりたいと思うことはほとんどできます。
「クラウド」の場合は手軽ですが、作成できるWordpress(ホームページ)はひとつです。メール機能はありません。
ホームページ作成はまずは「お試し」からです。もちろん入金しなければ無料期間で終了になります。
まずは、wpX(ダブリューピーエックス) にアクセスします。ここでは、自由度の高いレンタルサーバーを例に説明します。
必要事項の入力
① メールアドレス
連絡が取れるメールアドレスを登録します。規約を読んで「登録」をすると、そのアドレスに確認のメールが届きます。
② サーバーIDを決める
登録したアドレスに、お申込みURLが記載されています。そのアドレスにアクセスすると、希望するサーバーIDを何にしたいか聞かれます。
ここで入力したものをホームページのアドレスにすることも可能ですが、多くの場合は年間1,000円程度で独自ドメインを契約して好きなアドレスにすると思います。その場合はこれはただのIDになりますので、そこまで悩まなくてもいいと思います。
③ 個人情報の登録
パスワード、契約者種別(個人・法人)、会社名(法人の場合)、名前、性別、生年月日、住所、電話番号を登録します。
④ 会員登録完了のメールを受け取る
「wpX」■重要■会員登録完了のお知らせというメールでログイン用の会員IDが送られてきます。自分で決めたパスワードとともに忘れないようにしておきます。また、管理パネルへのリンクもあるのでお気に入りに登録しておくと便利です。
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WordPressの新規インストール
サーバーの契約お疲れさまでした。次は早速WordPressを設置して自分のホームページを世に公開します。大丈夫です、公開しても何もアピールしなければ当分の間は他人に見られることはありません。先ずはやってみましょう!
① 管理パネルにログイン
サーバーを契約した際に発行された管理ユーザーIDとパスワードで、サーバーの管理パネルにログインをします。なお、このサイトでは説明を分かりやすくするために、IDとパスワードが見えるようにしていますがこれは仮のものです。皆さんは絶対に他人に知られることが無いようにしてください。
管理画面にアクセスしたら、左側のサイドバーを見ます。「サーバー管理」タブ(通常はこちらが表示されています)にして、WordPress管理の新規インストールをクリックします。
② サイトの基本情報を入力
次に、WordPressのIDやブログタイトル(ホームページ名)、メールアドレス、独自SSL設定をします。WordPressのIDは自分だけが見るもの(表示名は変更できる)なのでまずは気楽に決めましょう。また、ブログタイトルも後から何度でも変更は可能です。悩むのは後で大丈夫です。
独自SSLを利用するにチェックを入れておけば、サイトのアドレスに鍵マークがつき、「保護された通信」となります。見る人に安心感を与えますし、かっこいいですよね(笑)。ここにチェックを入れるだけで常時SSL化ができるなんて楽ですね。
③ 入力した内容を確認して「確定(WordPressをインストール)」
管理画面ではサイトのアドレスがhttps://になっていませんが、作成されるホームページはhttps://になりますので大丈夫です。
私の環境では20秒ほど待ちました。数分程度かかる場合があるということですからお待ちください。サーバーの状態によってはもう少しかかるかもしれませんね。インストールが終了すると、管理ユーザとパスワードが表示されます。これは、WordPressの管理画面にログインするために必要な情報になります。パスワードは後で変更できます。
④ しばらく待つ(10分~15分ほど)
私の環境では12分ほど待ちました。最大15分程度かかる場合があるということです。休憩タイムです。ブログのURLにアクセスしても、しばらくは、「無効なURLです。プログラム設定の反映待ちである可能性があります。しばらく時間をおいて再度アクセスをお試しください。」と表示されます。
新しいサイトを確認する
この画面になっていますが、時々F5を押して更新してみます。ある時突然新しいサイトを読み込み、表示されれば第1段階クリアになります。
「表示されました!」自分のホームページが世に出た瞬間です。おめでとうございます。
既存のサイトを丸ごと移転して試す
すでにWordPressのサイトを運営している方は、データを丸ごとお引越しすることができます。独自ドメインを使っていても自分のパソコンの”hostos”というファイルを操作することで、自分だけが新サーバーにアクセスして表示や動作を確認することができます。詳しくは下記の記事で紹介しています。
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新しいサイトを作って試す
まだサイトをもっていない方や、新しいサイトを作りながら試したい方は引き続き以下の手順でひとつずつ進めていきます。
WordPressのパスワード・表示名変更
WordPressの設置が完了したら、セキュリティ向上のためにやっておきたいことがあります。
① ダッシュボードにログイン
先ずは、WordPressの管理画面にログインします。ログインの仕方は、サイトのURLの後ろに/wp-adminと入力するか、wpXサーバーの管理画面からアクセスします。wpXの場合は「ダッシュボードへ」というところをクリックします。
するとユーザー名またはメールアドレス、パスワードの入力が求められます。先ほど自分で決めたWordpressの管理ユーザー名と、新規インストール時に表示されたパスワードを入力します。wpXのパスワードではありません。
WordPressのダッシュボードと呼ばれる画面が表示されます。この画面が表示されればログイン成功です。
② ニックネームとブログ上の表示名変更
ダッシュボードにアクセスしたら、左側のサイドバーを見ます。いろいろ並んでいますが、その中にある「ユーザー」をクリックします。
自分のユーザー名のところにカーソルを持っていくと、「編集」と表示されますのでそこをクリックします。
その中に、ニックネーム(必須)とありますので、ここに任意のニックネームを入力します。ここは日本語も可能です。
ニックネームに入力したものは、次のブログ上の表示名で選ぶことが可能です。ブログ上の表示名を変更したらここで一度、ページ下部のプロフィールの更新をクリックして保存します。
なお、このニックネームや表示名は何度でも変更可能ですので安心してください。ここで変更しておかないと、自分のWordPressのIDをネット上に晒し(さらし)続けることになるのでセキュリティ的にはあまりよくありません。
③ WordPressのパスワードを変更
次に、もう少し下にあるパスワードを生成するをクリックします。自動的にセキュリティの高そうなパスワードが表示されますが、自分で入力することも可能です。自分で入力する場合は、半角英・数字、さらに大文字・小文字が混在するようにするといいですよ。覚えやすさも必要ですがセキュリティも考えておきましょう。
最後に「プロフィールを更新」して完了です。他にも初期設定するところはありますが、この段階ではここまで結構です。
最初の記事を投稿しよう
さて、次は記事を投稿してみます。「まずは試し」ですのであまり深く考えずに気楽にやってみましょう。
①投稿の「新規追加」をする
サイドバーの「投稿」をクリックし、新規追加をクリックします。
② 見出しと本文を入力する
タイトル、記事を入力して「公開」をクリックします。え?それだけ?って思う方はいろいろやってみてください。でも、次の記事でElementorについて紹介しますのでそれからでも遅くはありませんよ。
③ 投稿されたページを確認する
できましたね。投稿者も先ほど設定したニックネームになっていますか。サイトのデザインを変えたり写真を入れたりと、これからいろいろなことができます。先ずはこんな感じで自分が書いたことが発信できるということを体験できましたでしょうか。
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試用期間について
本契約・継続利用をする場合
試用期間は申込より14日間、または、利用料金を支払うまでです。サーバーを継続利用をする場合は、試用期間内に利用料金を支払う必要があります。継続利用をする場合は料金の支払いをする必要があります。「管理パネル」→「契約管理」→「料金のお支払い」→更新するサーバーIDにチェックを入れて、「お支払い方法を選択する」より希望する支払い方法にて手続き進めます。
※銀行振込の場合、振込の確認・反映には最大で平日2日程度の時間がかかります。急ぐ場合はコンビニ支払い・クレジットカード決済を利用します。
お試しで終了する場合
思ったほどの効果はないなと思ったり、自分にはホームページ作りは難しいなと思ったときは入金せずに14日間使って放置するか、退会手続きを行います。放置した場合はそのままサーバーが使用できなくなるだけで、料金などを請求されることはありません。気が向いたときに復活することが簡単ですがIDは残ってしまうので、気になる方は「管理パネル」→「契約管理」→「退会・解約」よりサービスの解約申請を行います。数クリックで終わりますので簡単です。
では、次はWordPressの更新を劇的に楽にするElementorについて紹介します。