1日の夕方に苫小牧を出航して約40時間経った3日午前10時半。ようやく名古屋港に到着しました。長時間の船旅でしたが、自由に動き回ることができるので疲れはありませんでした。海を満喫したのでこの時点でかなり満足しています。
3日目 8月3日 名古屋から大阪へ移動 宿泊
名古屋のターミナルに着いたあと、当初の計画では築地口まで市営バスで行く予定でしたが、20分ほど待ち時間があったのでタクシーを使うことにしました。野跡から名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)で290円、名古屋駅へ。タクシーの運転手さんが、「あおなみ線は空いているから座っていけるよ」と教えてくれた通り、乗ってから数駅は客があまり乗りませんでした。さらに、運転手さんは、「名古屋はあまり見るところがないからなぁ、駅の上のタワーにでも上ったら景色はいいけど」と、名古屋自慢とは程遠い感じでした。
名古屋駅につくととても大きな駅で、どこに行けば良いのかがさっぱりわからない。そこで迷っている時間を考えると、おとなしく地下鉄で名城公園まで行ったほうがよかったかもしれないと思いながら、ようやく観光循環バス「メーグル」乗り場に到着。すでにかなり汗だく。
観光バスメーグルの車内放送は戦国武将口調。「この度は、メーグルをご利用いただき、誠に大儀である」といった感じです。土日には観光ボランティアガイドが乗車するバスも、平日なので運転士さんのボランティアプチガイド。普段なら、日本一、世界一をたくさん紹介できるのにって言っていました。
バスで10分ほど乗車して着いたのは、名古屋で一番楽しみにしていた「産業技術記念館」です。日本の産業の発展をトヨタ自動車を中心にまとめられていて、展示、演示、体験など様々な工夫がされていました。車好きにはたまらない場所だと思います。
産業技術記念館
入場料はメーグルの一日乗車券を利用したので100円引きの400円。これで既に、一日乗車券の元をとってしまうことになる。他の観光地に行けば行くほどお得というわけだ。
さて、館内で無料のコインロッカーに荷物を預けゆっくり見て歩くることに。まずは繊維機械館。順路に沿って歩いていくと、手作りから手動の機械化され、それが動力装置を使った大量生産可能な機械へと進化していきます。まさに産業革命が体感できます。大量生産可能になったあとは、その質の向上。この機械の開発が戦後の日本の発展と、高い産業レベルを支え続けてきているんですね。
そして、自動車館へと進んでいきます。小学校で自動車工場の学習をしますが、ここに見学にくることができたらすばらしいですね。
自動車製造の実物模型がたくさんありました。トヨタ式、ジャストインタイム、かんばん、見える化、ムダ。自分の仕事にも生かせそうなキーワードをたくさん見てきました。特にムダについては、「付加価値を高めない各種現象や結果」と定義されていて、なるほどなぁと思うことがたくさんありました。
さて、見学を終えようとした頃に聞き覚えのある声が。
そして、あの船でみた外国の人が一瞬・・・。
まぼろし?
本物だ!
その直後、わいのわいのどやどやと押し寄せるこどもの波。並んで来いよ。道はふさぐ、騒がしい、船の悪夢再び。ここで襲撃されてはたまらんと思い、私はすぐに名古屋城に避難しました。